NCAAカレッジバスケットボール男子トーナメント”マーチ・マッドネス2018”のエリート8（準々決勝）の4試合が日本時間26日に終了し、日本時間4月1日に行われるファイナル4（準決勝）進出の4校が決定した。
サウス地区は第11シードのロヨラ大、イースト地区は第1シードのヴィラノバ大、ウェスト地区は第3シードのミシガン大、そしてミッドウェスト地区は第1シードのカンザス大となった。ファイナル4では、ヴィラノバ大対カンザス大、ロヨラ大対ミシガン大の2試合が組まれ、ファイナル（決勝）進出をかけて火花を散らす。
イギリスの老舗オンラインカジノのスポーツブック（ブックメーカー）「ウィリアムヒル」はファイナル4の2試合のマッチオッズ（マネーライン）などのオッズを公開した。
まずは、トップシード同士の戦いとなった「カンザス大対ヴィラノバ大」だ。マネーライン（マッチオッズ）はカンザス大勝利が3.00倍に対してヴィラノバ大勝利が1.42倍とヴィラノバ大有利との見立てを示している。ハンディキャップオッズでは、5ポイントのハンディがカンザス大にプラスされてともに1.91倍のオッズと絶妙なものとなっている。
カンザス大は日本時間26日に行われた第2シードのデューク大戦では、オーバータイムに突入する接戦の末に85－81で破り、2012年以来となるファイナル4進出を決めた。チームを勝利に牽引したのはエースのマリク・ニューマンで、この試合両チーム最多となる32得点を挙げた。
ヴィラノバ大はエリート8で第3シードのテキサス工科大と対戦。前半に奪った13点のリードを守りきり、テキサス工科大を71－59で危なげなく退けてトップシードの意地を見せた。2016年に2度目の全米チャンピオンに輝いたヴィラノバ大は下馬評どおりの力を見せて、3度目の王座に王手をかけることができるか？
もう1試合は、トップシードの姿がない”下克上”を制したチーム同士の対戦となった。「ロヨラ大対ミシガン大」の試合のマネーラインを「ウィリアムヒル」が発表し、ロヨラ大勝利が3.20倍に対してミシガン大勝利が1.38倍とミシガン大優勢とのオッズを弾いた。ハンディキャップオッズではこちらも5ポイントのハンディが付いて、ロヨラ大勝利が1.91倍となっておりシード順位の差以上にオッズ差やハンディが小さいことはスポーツベッターにとっても意外だったのではないか。
今回のシンデレラボーイ的な存在となったのは第11シードからファイナル4進出を決めたロヨラ大だろう。ロヨラ大のいるサウス地区はトップシードで優勝候補筆頭に上げられていたヴァージニア大、評価の高かった第4シードのアリゾナ大がよもやの1回戦敗退など荒れに荒れまくった。そんな中でロヨラ大は3回戦まではすべて2点差以内の接戦を制して勝ち上がり、エリート8では第9シードのカンザス州立大と対戦して前半戦から勢いの違いを見せつけて78－62で快勝し、1963年に初優勝して以来の全米王者に後一歩のところまでやってきた。
第3シードのミシガン大は、台風の目になった第9シードのフロリダ州立大とエリート8で対戦した。フロリダ州立大は2回戦で第1シードのザビエル大を破ると、その勢いそのままにスウィート16では八村塁所属で優勝候補に挙がっていた第4シード・ゴンザガ大に75－60で下すなど旋風を巻き起こしていた。ミシガン大はその勢いをうまく封じながら58－54と接戦をものにしてファイナル4へとコマを進めた。
ヴィラノバ大、カンザス大、ロヨラ大、そしてミシガン大。ファイナル4を勝ち抜けてファイナル進出、そして全米チャンピオンに輝くのはどの大学か？ブックメーカー「ウィリアムヒル」がマーチ・マッドネス2018の優勝オッズを更新し、ヴィラノバ大に2.25倍のオッズを付けて最有力に挙げた。2番手にはカンザス大で3.25倍、3番手にはミシガン大で3.75倍と続き、ロヨラ大には13.00倍のオッズがついている。
