カレッジフットボールが帰ってきた。

NCAAカレッジフットボール2019のレギュラーシーズンが「フロリダ大対マイアミ大」のライバル対決を皮切りに開幕。オーランドで行われたこの開幕戦はフロリダ大が24－20でマイアミ大に辛くも勝利した。プレシーズンの「AP Top 25ランキング」では8位と高評価だったフロリダ大が何とか面目を保ったという試合だった。

本格的な開幕は日本時間31日からとなる。ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表した優勝オッズによると、優勝最有力には昨年のナショナルチャンピオンの（１）クリムゾン大で3.25倍となった。僅差の２番手には、そのクリムゾン大にファイナルで敗れた（２）アラバマ大で3.4倍のオッズで続いた。

3番手の（３）ジョージア大が11.0倍、4番手の（５）オハイオ州立大が13.0倍と続いており、クリムゾン大とアラバマ大の2校の強さが頭一つ抜けている状況となっている。AP Top 25ランキングの上位がそのままブックメーカーのオッズにも反映されていると言える。

しかし、何とかマイアミ大の挑戦を退けた（８）フロリダ大は13番手の41.0倍となった。実は、試合前までは29.0倍のオッズだったフロリダ大だが「ランキング8位のチームの戦いではなかった」という声も多く、ブックメーカーのオッズ評価も試合後に下がってしまった。ブックメーカーのオッズはこのように試合内容なども考慮されて変動するのだ。

ブックメーカーのオッズやAP Top 25ランキングの数字を見る限り、今シーズンのカレッジフットボールもクリムゾン大とアラバマ大の”２強”が優勝争いの軸になりそうだ。そして、もう一つの注目トピックとして「ハイズマン賞」争いがあり、こちらもクリムゾン大QB対アラバマ大QBとなりそうだ。

ブックメーカー「ウィリアムヒル」が発表したハイズマン賞受賞オッズによると、最有力にはアラバマ大QBトゥア・タゴヴァイロアで3.25倍となっている。3年目を迎えたタゴヴァイロアといえば、彼が1年生の時にナショナルチャンピオンシップでジョージア大との死闘を制する原動力となったまさしくチームの顔だ。来年のNFLドラフトの1位指名最有力候補とも目されている。

2番手にはクリムゾン大QBのトレバー・ローレンスで3.75倍となっている。昨シーズンのクリムゾン大の2年ぶりの王座奪還にけん引し、アラバマ大との決戦では1年生ながら347ヤード３タッチダウンを決めるなど天才QBと言われる全米の宝だ。

今シーズンのカレッジフットボールは、「クリムゾン大対アラバマ大」という軸と、「トレバー・ローレンス対トゥア・タゴヴァイロア」の2つの軸で見ていくと、よりアメフトがエキサイトに楽しめるのではないか。